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うごく木のわ —地域林業の未来をのせる、一畳半の小さな移動ハウス—

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私たちは「建てる人の想い／土地がもつ個性／現代の技術」の3つが調和する
その人、その場所、その時代に、固有の建築をめざし、
日々の設計に取り組んでいます。

この建築は山と街をつなぐ梺業をかかげる愛媛県内子町小田の武田林業さんのご依頼から生まれました。

「街から忘れられていた山の資源に、新たな価値を与え、軽トラックにのせて、どこへでも届けたい。」
そんな想いから、この一畳半の木箱が生まれました。

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1. 軽トラックにのせて運ぶ、4つの用途

この木箱は、さまざまな人と場所を山の資源や価値とつなぐために活用されます。

・ショールーム：香り立つ貴重な赤勝ち無節の杉板やヒノキの無節の細割材や広葉樹材の展示
・ワークショップ：ヒノキの枝葉やクロモジからつくった、フレグランスの実演・製作体験
・教育：バイオマス発電を行う内子町内出前再生エネルギー授業、林業を通じたプログラミング授業
・ワーケーション：訪れた人が使える、ちいさな仕事部屋・休憩室

軽トラという里山の脚に、この木箱をのせて運ぶことで、
山と街とのあいだに新しい資源と価値の循環の環をつくりだします。

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2.「香り」をテーマにした空間設計

使用する木材は「香り」を一つのテーマとして樹木の中心部の香り成分が多い心材と呼ばれる部位を多く使っています。

内子町小田には、スギ・ヒノキの良材で知られますが、古くは広葉樹も多く扱っていた歴史があります。
倉庫で眠っていた広葉樹材も取り入れ、
樹種ごとの香り・質感・温度の違いを、全身で感じられる空間にしました。

一畳半という狭さが、木の香りと手触りをより豊かに引き立てます。

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3. 木材と太陽光パネルが教えるエネルギーの循環

屋根には太陽光パネルを載せ、内部バッテリーに蓄電して照明を灯します。
これは、子どもたちが再生可能エネルギーを体験的に学ぶ教材にもなります。

木は太陽エネルギーをためて成長し、
パネルは太陽エネルギーを電気に変える。

木と太陽光パネル、どちらも太陽の恵みを活かす仕組みであることを、小さな木箱が自然に伝えてくれます。

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4. 里山の誰でも簡単に使える軽トラ木箱

この木箱は、誰もが気軽に使えるモバイルハウスのモデルルームでもあります。

・自由なカスタマイズ性：大きな開口が取りやすい構造で、用途に応じて変更可能
・一人で積み下ろし可能：金物＋単管パイプの仕組みで、女性でも簡単に扱える

好きな場所に、好きなかたちで、必要なときに軽トラで運べる。そんな「楽しさ」と「使いやすさ」を大切にしました。

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5. 山と街をつなぐ

時代とともに、山がまちに求められる役割も、
まちが山に期待することも変わってきています。

お互いを知り直し、関係を編み直すためには、
山も動き、まちへ出向き、声を届けることが必要です。

里山の脚・軽トラックが、木箱をのせて街へ向かう。
そこから生まれる出会いが、“うごく木のわ”をゆっくりと回していきます。

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私たちは
「建てる人の想い」「土地がもつ個性」「現代の技術」
この3つが調和するあなたの固有の建築を実現するお手伝いをいたします。

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