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間取りの事例 001
間取りの事例 001
第1回の間取りは、南北に細長い敷地で計画したもので、二世帯住宅ですね。それも、玄関や水廻りなど全て2つずつある、いわゆる「完全二世帯」というタイプ。この間取りに行き着くまで非常に苦心した思い出があります。
細長い敷地ですから建物もおのずと細長くなりますよね。その長い方が間口であればなんの問題もないのですが、短い方から玄関を2つ取る必要がある。しかも東と南は隣家に挟まれて日照が期待できないという厳しい条件でした。
細長い家にどうやって満遍なく日照と風通しを確保するか、安藤忠雄の「住吉の長屋」でも採用されていて、私も何軒かその方式で実際に建てたことのある方法、それが「中庭」です。中間を空けて光と風を入れるアイデアですね。
この間取りでも細長い建物をさらに砂時計のように細くくびれさせ、そこに中庭を取っています。さらに1階の庭と2階のバルコニーデッキは別の場所に確保して1階の庭が影にならないように工夫しています。
日照と通風は中庭方式でだいぶ良くなりましたが、さあ上下階の部屋の割振りはどうするか。普通の完全二世帯住宅であれば1階と2階で分けやすく、玄関2つを持つ1階の部屋面積が少なくなるためそちらが親世帯でちょうど良いのですが、この細長い形にはその常套手段が上手く入らない。
お客さまの条件を聞きながら検討した結果、1階玄関と2階の中庭から北が親世帯、残りが子世帯という分離方式になりました。2階の階段横で2つの世帯が行き来出来るようになっていて、階段が2つある家。階段は将来の昇降機設置を想定して2つとも直階段です。
この間取り、どんなご家庭にでもこういうのが良いとは思いませんが、極端に細長い家での二世帯住宅の在り方として、ひとつの答えにはなっているのではないでしょうか。こうしておくと2つの世帯の境目を変えることも出来るので、将来へのフレキシビリティもあるとつくりながら感じていましたね。
記憶を辿りながらの間取りのお話、少なからずマニアックになっていく気もしますが、まあ好きな人には面白いのではないかと信じつつ、時々書き綴っていこうと思います。今までの提案の総数なら500近いと思われる数の間取りをつくっていますので、そういう仕事のヒトだとご認識いただければ、間取り屋としてはとても嬉しいです。
※私のブログには他の間取り事例も多々ございます。やまぐち空間計画WEBサイトにて、是非ご覧くださいませ。
取り扱い専門家
一級建築士事務所 やまぐち空間計画 主催の山口敏広です。
五感を通じて人に安らぎをもたらしてくれる木の建物を、お客さまと共につくりあげていくのが私の志事です。
これまでに500を超える数のプラン(間取り)をつくってきた「間取りのプロ」だと自負しております。
ホームページ:https://yamaguchi-spacecreate.amebaownd.com/
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