• ガレージ
• 吹き抜け
• リビング階段
• 庭
• 対面キッチン
• スキップフロア

MU-HOUSE

株式会社長野聖二建築設計處

敷地は熊本市東区の幹線道路から200Mほど入った住宅地の一角。北側は農業試験場の農地が広がり、南には両親の住む母屋、そして南東には陶芸教室の工房が配置されていた。施主からは北側は虫が多いこともあり、当初からクローズドすること、そして南は母屋や工房と適度な距離を取ることを要求された。
私達は駐車場→家事室→リビング→ダイニング→子供室→夫書斎と6レベルの床をスキップ状に配置し、大きなワンルームを提案した。但し棟ラインにフレキシブルボードの壁を設置し、その壁を通して様々な関係が生まれることを考えた。開口部からちらりと見える子供室、妻書斎、キッチン。姿は見えないかもしれないが気配で感じ緩やかに繋がる一室空間。
軒を深く取り、落葉が多いこともあり樋は設置していない。一見すると平屋の様にも見え、子供室と夫書斎は屋根裏部屋のような空間となっている。軒下の外壁はフレキシブルボードを素地で下見板に張っている。裏と表を織り交ぜることでモザイク状に見え、工業製品にありがちな単調な印象を拭っている。